母の最期

父の死後急速に母は己を閉ざした 何も話さなくなりじっと何かに耐えているようだった そのうち徘徊がひどくなり、母は施設に入れられた訪れるたびに母は お世話になります。立派に育って下さってお有難うございます。 と、繰り返すばかりであった 母と知って…

桜餅

粟生津の姑は桜餅が好きだった 今日は舅の命日 大菊と小菊、ピンクの優しいカーネーションを上げ 桜餅を備えて檀家寺の住職を待つ 毎月、6日を迎える為に念入りに部屋を清め 心優しい夫は、両親を偲ぶ 舅がそうだったように 人 古からの大河の1滴 清流に流…

気が付けば二月

久々の晴れ 雪が反射しまばゆいばかりの一日 歌った ようやく、ほんとうにようやく道が見つかった本当は母のことを綴るつもりだった。中々書くのは難しい

ここ雪の毎日

ついに雪下ろしになった 久々に屋根に上がった 高いところから見る景色は格別 たとえ降りしきる雪の中でも同じである

母の青春

東京の空の下で母は青春を過している 明治42年生まれの母が、女学校を出て、進学を希望したが、親に反対されたが、それを押し切って上京した 何でも、母は女学校当時、雑誌を取ってい、そこに投稿をして、都会に憧れていたと言う話しを聞いた。何と言う雑誌…

東京に行っていました

トンネルを過ぎたら真っ青な空が眩しく広がっていました 表日本。憧れの地です。 どこへ行っても人ひと うんざりしてやっぱり静かな新潟が恋しくなりました

朝はどこから

朝は何処からくるかしら 父も母も音楽好きでしたからたちまち我が家はみんなで歌を歌いました 2番目と3番目の姉が合唱部に所属していたので 9人家族でよくハモッていました 次々とレパートリーはふえました。 1月3日は父の誕生日。我が家の最大のイベントで…

オルガンがやってきた日

昭和28年1月の真っ暗な夕刻 帰りが遅かった母が息を弾ませ 吹雪の中、雪にまみれで帰って来ました。 「中古のオルガンを頼んできたよ」 雪でぬれた髪が喜びで輝いていました。 7人の子供。安月給教員一家 これでは子供に教育を受けさせられないと 母は42歳で…

人は人へ

雪で思い出されること 思い出したのは 晴れた雪の日の、我が子の笑顔 埋もれる深い雪には己の幼い日の思い出 雪の喜びを伝えたくて 子供を連れて、何度か訪れたスキー場 子の安全がしきりに気になり 注意ばかりだったような気がする 私が思い出す雪は いつも…

快晴の雪の中で

雪の晴れ間に、空を見上げたら 次男がそりで山を滑り降りた笑顔が大きく浮かびました。 三男は一ヵ月半 オムツをつけてよちよち歩き 次男は4歳 全てが嬉しい怖いもの知らず 長男は7歳 スキーの板にこわごわの慎重派 小千谷 山本山の天辺からソリで一直線 悲…

外は吹雪

音もなく深々と積もる雪 幼い時、そんな冬を幾度となく過した 一週間も暗闇だって降りしきる 全ての音を飲み込んで無音の世界が広がっていく 幾夜も続く無音の世界 囲炉裏に手をかざし 耳をそばだてて家族みんなで聞き入る 深々と積もる雪の音を あの深い、…

新雪の朝は嬉しくて

新雪の朝は嬉しくて 嬉しくて嬉しくて、 そのままバタンとひっくり返って倒れます 目の前は青い空 光の天使が舞ってます 天で舞った新雪は 柔らかでどこまでも優しいのです 新雪の輝く朝 私は雪になりました 雪の虹屋根に降り積もった新雪を 家族総出でおろ…

外は雪

小正月の今日、しきりに雪が降っています。 昔どんど焼きをしました。 家族が集まって楽しい夜を過しました。 夢物語のような夜でした

私は青虫

息子が野菜を作っています 昨年ひどい暑さの中でも草をとるのも虫退治も彼の手でやっていました 朝起きて野菜の葉を調べ、青虫は捕まえて、アブラムシなど不穏当な虫がいると酢を50倍に薄めた液や、にんにくでつくった病害虫予防液を散布します。 根を強くす…

自己紹介

夫、息子、モモという犬との暮らし好きなもの 空、そよ風、雲、雨 大気の中にいる自分。遠くの山、広がる田畑、一枚の葉っぱ 歌う事 ぼーっとしていること 星を眺める事 朝日を見ること 野菜を作ること お料理かな苦手な事 人ごみ 街 都会 葉っぱってハート…

歌うこと

ホセ、カレーラスと小椋さんの対談を見ました。 ホセ。カレーラスの言葉の中で一番心に残った言葉「歌っている私が真実の私だ」 歌は正直で、その人が透けて見えます。 お二人とも本当に優しい目でした。